波動鉄塊グラジュヴァルド
おおよそ乗り物とは思えない巨大な鉄塊。中心部に埋め込まれた古代機械を守り、制御するために幾層もの金属が重ねられていた。機械から発せられる波動を金属で共振させ、歪な音を軋ませながら大地を抉り進行する。テオスフィアへたどり着…
おおよそ乗り物とは思えない巨大な鉄塊。中心部に埋め込まれた古代機械を守り、制御するために幾層もの金属が重ねられていた。機械から発せられる波動を金属で共振させ、歪な音を軋ませながら大地を抉り進行する。テオスフィアへたどり着…
太古より東大陸山嶺に生息する巨大な烏鳳(カラスアゲハ)。月の一族が「魔法」で翅に奇怪な刻印を施し、ライドしたとされる。魔法により授けられた不老不死の生命力は数万年経った今も失われず、次第に「死への憧れ」が芽生えた。テオス…
空を泳ぐクジラがいる。 繰り返される歴史の中、面白いことに同じ夢を描いた者が複数いるらしい。それは伝承、創作、夢…そして象徴として形を変えながら。 優雅に星空を進み、発する光は周辺を色鮮やか煌めかせる様子から「星空のクジ…
会いたい。ただ、あなたに会いたい。 その一心で舟を進める。 洞窟にむかって湖面をすべるように移動する舟の縁には不思議と波は立たないのに、私の心だけがただざわついて。 ねえ、どうして? どうして、私と、あなたは… 知ってし…
蜘蛛のような巨大生物の幼体の死骸をくりぬき、人が中に入って操作できるようにした乗り物。毒性のある土地の探索に用いられる。もともとは汚染された沼地に適応して進化した珍しい生物だったが、その耐毒性に目をつけたスカラたちに狩ら…
鮮やかな幌に、美しい曲線の外形、ちりばめられた数多の宝石…それは飛空艇と呼ぶにはあまりに瀟洒であった。しかし一見飾りにしか見えないそれらの石は、魔導力を受けて信じがたいほどの護りの力を発揮する。燐光を放ちながら進む様は優…
海底から発掘された1隻の飛行艇。空を飛ぶための古代機械が、何故深い海の底で発見されたのかは分からない。学究者達の手によって息を吹き返したその艇は、二万年の時を越えて再び空へと舞い上がった。「この艇なら、あの二つの月にたど…
スカラになりたくて故郷の村を飛び出した少年ロロ、放っておけないと嫌々ながら共に旅をする幼馴染のリリ。二人はひょんなことから虚空の遺跡の船に吸い上げられてしまう。船の中は眠っているかのように孤独で静かだったが、ロロが…
「繁栄の灯」を動力とする魔導飛行船、”モーント・シッフ”。その復活に人々は人類の活動拠点の拡大とグランドフォール回避への最後の希望を託していた。6度の大災害を経て遂に大空へ浮かび上がるモーント・シ…
スカラ達の探索を阻んできた瘴気の荒地で、動く大樹が発見される。それは古代機械が大樹に飲み込まれ生まれた「船」であった。大樹内部には先客があった。瘴気から生じ、瘴気を糧とするミャズマー族。彼らは古代機械で大樹を操舵・移動し…